宝塚市議会では、私たちの暮らしに関わる様々なルールや予算が話し合われ、決定
されています。令和7年9月議会にて、74件の議題が審議されましたが、そのうち、特に暮らしに身近なテーマを8件ピックアップいたしました。
1.子育て・教育
子どもたちの学校生活や学びの環境について、いくつかの重要な変更や議論がありました。
1-1. 学校給食費のルール変更
これまで学校給食費の金額は、市の「条例」で定められていましたが、市の「規則」で定められるように変更することが決まりました。
これによって、物価の変動や国の補助金制度の活用などにより柔軟かつ迅速に対応し、適切な給食費の設定が期待されます。

1-2. 保育園のICT化の推進
国の補助金の対象にキャッシュレス決済機能が新たに追加されました。また、令和7年度から国が始める新しい加算制度(1歳児の職員配置を手厚くする保育所への補助)の条件の一つに、このICTシステムの導入が含まれているため、予算が計上されました。
1-3.重度訪問介護利用者の大学修学支援
これまで重度の障がいがある学生が大学で学ぶ際に必要な修学費用を支援する制度はありましたが、対象となる学生がいなかったため予算は計上されていませんでした。今回、支援を必要とする学生が1名いらっしゃるため、具体的な予算が組まれることになりました。
2.健康・医療
市民の健康を守るための医療サービスについても、重要な予算や決算が審議されました。
2-1. 国民健康保険診療所の診療時間が拡充されます
医師不足により一部休診となっていた国民健康保険診療所ですが、今回245万円の予算が追加され、診療時間が拡大されることになりました。これまで休診だった「火曜日の終日と金曜日の午前中」のうち、「火曜・金曜の午前中」の診療が10月から再開されます。
2-2. 市立病院の経営状況は?
市立病院の令和6年度の決算が審議され、認定されました。経営状況のポイントは以下の通りです。令和6年度の当年度純利益は「マイナス1億5,832万9,317円」となりました。経営改善の取り組みについては、次のことを行いました。

- 収支が均衡する目安となる「1日あたりの入院患者数290名」を常に意識した運営
- 非常勤医師にかかる経費の10%削減を達成
- 時間外に行われていた会議などを時間内に行うよう努め、人件費を抑制
2.健康・医療
毎日使う水道や下水道、道路といった社会基盤(インフラ)の現状と今後の計画が報告されました。
3-1. 水道事業の現状と課題
令和6年度の当年度純利益は「マイナス1億4,021万3,232円」でした。令和元年度から6年連続の赤字となっています。さらに、地震等に備えるための水道管の耐震化が、目標としていた進捗に達していない状況です。

売るほど赤字になる水道料金の仕組み
令和6年度のデータを見ると、水道事業が構造的な赤字を抱えていることがわかります。
・給水原価: 1㎥の水を供給するためにかかるコスト → 189.2円
・供給単価: 1㎥の水を販売したときの収入 → 165.2円
つまり、1㎥の水を売るごとに、供給単価 165.2円 - 給水原価 189.2円 = -24.0円の赤字が発生しています。
3-2. 下水道事業:光月町で計画されている浸水対策工事
向月町で計画されている浸水対策工事について報告がありました。雨水対策工事では、交通量の多さなども影響し設計が難しくなるケースがあり、その結果、予算が翌年度に繰り越され、計画全体の進捗が遅れてしまうという現状が説明されました。
3-3.荒地西山線道路工事契約の変更
現地の状況に合わせて工事内容が変更され、契約金額が約5,800万円増額されました。工事中に通行止めなどが発生する可能性がありますが、その際は仮設道路を設置するなど、住民への配慮策が講じられるとのことです。
このように、市議会では様々なことが決められていますが、意見や要望がある場合、「請願」や「陳情」という形で市議会に提出することができます。
4.市議会への意見の届け方
このように、市議会では様々なことが決められていますが、私たち市民が意見を届ける方法もあります。。
4-1. 「請願」と「陳情」って何が違うの?
一番大きな違いは、市議会議員の紹介があるかどうかです。
請願には、市議会議員の紹介(署名または記名押印)が必要ですが、
「陳情」 市議会議員の紹介が不要です。また、提出方法によって取り扱いが異なる場合もあります。
4-1. 意見を提出するための3ステップ
初めての方でもわかるように、提出までの流れを3つのステップでご紹介します。
①「請願書」と「陳情書」 の作成
◦ 日本語で、A4サイズの用紙などに作成します。
◦ 宛先は「宝塚市議会議長」とします。
◦ 件名(例:「〇〇に関する請願」)、趣旨(なぜお願いするのか)、具体的な要望項目を記載します。
② 必要事項の記入
◦ 提出する年月日、あなたの住所と氏名(団体の場合は所在地と名称、代表者名)を記載し、署名または記名押印します。
◦ 「請願」の場合は、紹介してくれる市議会議員(1名以上)の署名または記名押印をもらいます。
③ 提出方法の選択
◦ 議会事務局の窓口へ直接持参します。
◦ 紹介議員を通じて電子メールで提出することもできます(請願のみ)。
◦ 兵庫県の電子申請システムを利用することも可能です。
学校給食費のルール変更、医療サービスの拡充、水道料金の課題といった、私たちの日常生活に直接的・間接的に影響を与えていることがお分かりいただけましたでしょうか。
私たちの暮らしをより良くするための大切な議論の場です。
これからもみなさまのお声をお聞かせ願えますと幸いでございます。